
金田一少年の事件簿
第3話
ネタバレ感想
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※この物語はフィクションであり、実在の人物、団体名等とは一切関係ありません。
※以下からの内容はネタバレを含みます。 推理が完了していない方はご注意下さい。
※読まれる方によっては、気分を害される内容が含まれている可能性もあるので閲覧にはご注意下さい。
Contents
内容・あらすじ
金堂をワインで毒殺した犯人はこの中にいると宣言した明智。
グラスが置いてある棚は誰でも近づける位置にあるため、事前に毒を仕込んだ可能性はあるため、防犯カメラの映像を確認しようとする他山だが、映像には誰も映ってはいないだろうと明智が止めた。
金堂がケチで意地汚い人間であることを利用して犯人は毒殺した。
集まったメンバーはみなワイン通だが、金堂は自称ワイン好きだが、知識には乏しいために、そのことを利用して毒殺。
そして、実行が可能なたった一人の人物を突き止める。
事件の真相
金堂を殺した毒はグラスではなく、初めからワインボトルの中に仕込まれていた。
それを金堂だけにうまく飲ませることで毒殺。
自称ワイン好きの金堂は素人
金堂だけが毒を飲み、他のメンバーが毒を飲まなかったのは、集まっているメンバーがみなワイン通だったため。
そして、強欲で意地汚い金堂の性格を利用して殺害。
金堂はワイン好きを自称していたが、実際にはワインに対する知識は素人。
その証拠に、ウェルカムシャンパーニュを飲む時に、グラスのボウルの部分を持っていた。
ワインに体温が伝わらないようにするために、持つ時は必ずステムの部分を持つことは、ワイン通では常識だが、金堂はボウルの部分を迷わず持っていた。
故に、ワインボトルの底にたまっている澱は飲まないものだということも知らなかった。
殺害トリック
犯人はケチでワインの知識に乏しい金堂に「ワインは底のほうにいくほど味が濃くておいしい」とこっそり耳打ち。
そう煽ることで、金堂に澱を飲ませるように誘導。
案の定、強欲な金堂は明智が注ぎ終えて置いておいたボトルを見て、まだ残っていると思い込んで自分のグラスへと注いだ。
一番古いシャトーラフィットは澱も多いので他のものよりも多く残していたはずだが、ラフィットだけが残り少なかったのがその証拠。
そして、その行動を予測してラフィットの澱の部分にカプセル状の毒を仕込んでおいた。
犯人
ワインのことをよく知らず、吝嗇家であることもよく知り、ボトルの底に事前に毒を仕込んでおくことができた人物はただ一人。
全てのワインを提供し、金堂のことをよく知っていた人物。
羊山 城
事前に注射器のようなもので古くなったコルクを突き通して毒を仕込んだ。
明智が事前にボトルを開けた時に、最初からカバーのキャップシールに切れ目が入っていた。
オークションで購入した場合などは、中身が本物かどうかキャップシールを切って確認する場合があるので明智は特に気にしていなかったが、それは羊山が毒を仕込んだ痕跡だった。
犯人の動揺
羊山は、ソムリエが代わったこと知って少し動揺した。
それは、きちんとサーブできる者でないと、殺害計画がうまくいかなくなるかもしれないという心配からだった。
動機
明智に追いつめられた羊山は、犯行を認めて過去の出来事をを語った。
羊山はワイン好きだと自称している金堂にワインを収めてあるセラーの空調メンテナンスを依頼。
真夏の暑い日、タイミング悪く隊長を崩して羊山は入院してしまった。
セラーが心配になったため、金堂に連絡すると電気代が大変だからとセラーの空調を切ったと伝えられた。
ワインは30度以上になるとダメになってしまう。
焦った羊山はタクシーで慌ててセラーを確認しにいったが、セラーの中の温度は38度に達し、全て液が噴出していた。
その被害総額は数億円にも昇る。
中には値のつけられない希少なものもあった。
お金に変えられないものを失ったワイン通であるが故の犯行だった。
シャトー・ラフィット1945
今回準備したワインは、ラフィット意外は新しく買ったもの。
しゃとー・ラフィットだけは、自分の誕生日に開けるつもりで自室のワインセラーに置いていたために無事だった。
その誕生日が、金堂を殺害したまさにその日だった。
そうして、誕生日を祝福するはずだったワインは、死神の酒へと変貌した。
はじめの出番
厨房で食器洗いをしていたはじめは、周囲が騒がしいことに気が付き、たまたま出くわした剣持から事情を聴いて殺人事件が起きたことと、明智警視がソムリエとして招かれて事件を解決したことを知る。
あまりにもすぐに解決したために、はじめのことは美雪にすら忘れられていた。
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感想
短編シリーズにしてはなかなか面白かったですね。
そしてなんと!
私の推理がかなりいいところまで予想できていました。
⇒ソムリエ明智健吾の事件簿 第2話 金田一少年の事件簿R(リターンズ)
自信を持ってこれだ!と言えるものがなかったために、若干弱気な予想でしたが、いいとこいっていました。
他山さんが金堂の名前を叫んだことを指摘する意見もあり、私もそこにはひっかかりはしましたが、失言というよりは不明確なところだったので決定的とは言えないかなと考えていました。
短編なので省かれていますが、普通に考えれば貸し切りでマニアのみの少人数で行われるようなパーティーで、客の名前を知らないということはないのではなかなと思いました。
これはどちらとも言えませんが、全く顔も名前も知らないというように判断するよりは、どこかのタイミングで互いに自己紹介したか、事前にどのような客が来るのか知らされていたのではないかと考えたほうが自然かなととらえました。
関係性によっては失言にも見えますが、貸し切りのお客さんのメンバーの一人と店を任されている立場としては名前を知っているくらいは普通と考えて良かったんでしょうね。
さらに軽く予想していたワインの年数についても、当たっていました!
⇒ソムリエ明智健吾の事件簿 第1話 金田一少年の事件簿R(リターンズ)
しっかりと断言できるほど完璧な推理ではなかったですが、予想していたことのほとんどが当たっていたので楽しかったです。
次回からは待望の長編新シリーズが始まります!
金田一ファンのみんなで頑張って推理しちゃいましょう!
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