第三の犠牲者は冬部!第6話に隠されたヒントとは?金田一少年の事件簿Rリターンズ「吸血桜殺人事件」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

金田一少年の事件簿R リターンズ
「吸血桜殺人事件」
第6話までの推理・考察記事

会話の中に隠されたヒント。
再現された密室トリックが示すものは?
必ず意味があると予想される三つの事件の真相は果たして!?


スポンサーリンク


※以下からの内容はネタバレを含みます

金田一の感じる違和感の正体

夕食の時に交わされた会話の中で、「違和感があった、絶対にあった!」という金田一。

内容はなんでもない小学校時代の出席番号の話だが、全員のセリフのボリュームと、その後の金田一の発言からも、必ずこの中にヒントが隠されて
いるとみて間違いないでしょう。

怪しいのはアルバイトの二人?

発言を一人一人まとめると

敷島
・席は男女が交互に一列ずつ並んでいて、名簿順だから隣は柴田という女子だった。
・番号まで覚えていないが、先生の真正面だった。
・千葉県出身で、葉崎とはアルバイト以前には知り合いではなかった。

葉崎
・出席番号は21番だった。
・静岡県出身で、アルバイトを始めてから敷島と知り合った。

冬部
・死んだ斧田と絵東も、小学校からの仲間で、一年の時は隣同士だった。

三夜沢
・番号は覚えていないが、後に何人もいなかった。

藍染
・私は70前半だが虎元が少し上・・・。

虎元
・そうでしたかな?

北屋敷
・この時期の桜を見ると失われた家族のことを思い出す。
・事故で妻と子を同時に亡くした。

なんとも煮え切らない曖昧な情報ばかりですが・・・。

藍染と北屋敷の発言は、質問に対して答えていないので、何のヒントにもならないし、怪しい止まりでその、先は推測するしかない。

この時の会話の様子を佐木がビデオにおさめていて、それが後に証拠として使われる可能性がありそうなので、このやりとりの中で誰かが矛盾した決定的な発言をしていると思われる。
故に、話題を濁しただけの藍染、北屋敷の二人は可能性として薄い。

となると、残るのは敷島、葉崎、三夜沢、冬部の四人となり、違和感の正体は出席番号の話題の中にあることになる。

この話題になった時点で最初に気になるところは「席順は普通は名簿順」ということ。

金田一と美雪が隣同士だったことが不思議だと気がついたのは佐木だが「席順は普通は名簿順のはず」と最初に言ったのは敷島。
ここで気になるポイントは「名簿順」と言っているところ。

この名簿順というのは、地域や年齢によって、五十音順か生年月日順かが違い、人によっては認識が違うと思うのだが、その後も、この名簿順のことには誰も触れてはおらず、それぞれの認識のまま話が進行している。

敷島はすぐに「名簿順だったから隣は柴田という女子だった」と言っていることから、少なくとも彼は名簿順=五十音順という認識で話をしていのではないかと思われる。
※6月6日訂正※敷島は名前順とはっきり言っていました。
金田一と三夜沢も、「後ろのほう・・・。」という会話から互いに名簿順=五十音順という認識で一致。
冬部も「絵東と斧田も隣同士・・・」と言っていることから認識は五十音順。
葉崎だけ「21番でした」としか言っていないが、同じ認識のもとで話しているように見える。

敷島の出身地はミスリード!?

誰も名簿順の定義を言葉にはしていないものの、全員が五十音順の認識のもとで進んでいるが、読者側からすれば
「名簿順とはどのような順のことを指すのか?」
「果たして本当に全員が五十音順のつもりで答えているのか?」
「誰かが生年月日順で答えていてその人物が怪しいのでは?」
と考えるだろう。
※6月6日訂正※敷島は名前順とはっきり言っていました。

実際に、自分も小学校時代に生年月日順だったのが途中から名簿順に変わり、ここで言う「名簿順」とはどちらのことなのか不思議に思った。

しかし、いくら読み返してもこの会話だけでは疑問は解決されず、見た感じでは五十音順で話しているようにしか見えない。
そうすると、現代ではみな読者は似たような行動をとる。

そう!
Google検索で出席番号の定義を調べるはずだ。

では、実際に検索をかけるとどのような内容のページがヒットするのか?

検索結果

すでにこれを目にした人は沢山いるだろうが、もちろん最初に目が行くのは検索順位1位に表示されている記事。

「千葉県では小中学校の出席番号が誕生日順」

これが真っ先に目に飛び込んでくる。

検索キーワードは「出席番号」でトップに出てくるので、まだ試していない方はやってみて下さい。
第6話公開後に相当な方が検索されたでしょうから、ねとらぼさんはなんで急にアクセスが増えたか不思議に思ってるでしょうねw

そして、この検索結果を見た途端

「千葉県出身の敷島だけ生年月日順!?」

と思うことだろう。

しかし、果たして本当にそうなのか?

そう思い込んだ方は、恐らくすぐに引き返してしまった方。

この一位に表示されている記事を読んで見たところ、この話題のきっかけは、あるツイートからで「千葉県は学校の名簿順が生年月日順なのが当たり前」とアップしたことから波紋が広がった。
このことは定期的にネット上で話題になっているらしく、その真相を確かめるべく、千葉市の教育委員会に問い合わせまでしている。

その結果、そのようなことはない上に、教育委員会側はそんなことが話題になっていることすら知らなかったとのこと。

結局、名簿順は全国どこでも五十音順であったり生年月日順であったりとバラバラだという結論に至っている。

ということは、仮に敷島が生年月日順で話していたとしても、自治体ごとに強制力を持って決定している事項でない限りはそのことについて問い詰める手段などないため、そうであろうとなかろうと、決定的ではなく、ヒントとしても証拠としても使えないことになる。
※6月6日訂正※敷島は名前順とはっきり言っていました。

つまり、敷島だけが認識が違うというのは、検索結果だけを見て出した早とちりの憶測である。

冷静に考えればわかることで、千葉県の名簿順が生年月日順だということが絶対で、それがごく一部の人間には常識として刷り込まれているならまだしも、誰も知らないようなマニアックで曖昧なものに対して、金田一が違和感を感じること自体がおかしい。

敷島は「名簿順だから隣は柴田という女子」と言っているだけで、その名簿順がどちらとも言っておらず、隣が柴田さんだからと言って「五十音順だから~」という意味にはならない。
※6月6日訂正※敷島は名前順とはっきり言っていました。
生年月日順で隣が柴田さんだということでも十分成立する話。

ましてやそこで敷島の認識が違ったからと言ってそれが何のヒントになるのだろうか?

仮にもし彼が犯行に関与していて、過去にもつながりのある人物だとしたら、余計な情報は口にしたくはないわけで、嘘をつくほどなら何も言わなければいいだけのはずだ。

今回の「吸血桜殺人事件」は、ストーリーも推理も非常に面白く作られており、かなり楽しめる作品となっている。
しかし、今回の夕食時の会話にも用いられている叙述トリックによるミスリードがかなり推理の難易度を上げている。

この叙述トリックとは、わかりやすく言えば情報の制限。
あえて肝心なところの詳細を伏せて、どちらとも取れるような表現を使い、読者を間違った方向へと導くミスリードの手法。

この手法は初期の段階から随所に使用されている。
メンバーの行動、警察の動き、マスターキーの管理、過去の関係、出席番号の認識など、金田一がせっかく質問をなげかけても情報が全て途中で途切れ、はっきりしないことが多い。

出席番号の認識についてもそうだが、特に、藍染、虎元、北屋敷とのやりとりは非常にいやらしい。

金田一は藍染と虎元に「年齢がわりと近いですね」と言っているのに対し「虎元さんのほうが少し上」というのは答えになっていないし、年齢が近いことには変わりない。
北屋敷に対しても「ご家族はなんで亡くなったんですか?」と聞くと、「いや、いいんです、昔のことですから」と言っているのに「事故で・・・」としか言わず、これもまた答えにはなっていない。

そこで、千葉県が出席番号は生年月日順で敷島は千葉県出身。
これは少しできすぎているのではないだろうか。

今回のような叙述トリックを多く使っている場合、推理というよりはほとんどが憶測になってしまい、相当難易度が高いものになる。
そこで、わからない部分を補おうとして、Google検索で調べてしまう読者の心理をも作者は予想し、あえて敷島の出身地が千葉県という情報を提供してきたのではないだろうか。

怪しいのは葉崎の発言!?

次に考えられることは、葉崎の「私は21番でした」という発言。

普通に最初におもうことは「そんなの覚えてるか?」ということ。
しかし、佐木だけが覚えていたことによって、覚えている人もいればそうでない人もいるということになる。

実際に読者の方の中でも、覚えている人とそうでない人は分かれるだろう。
ただ、それにはある傾向があるのではないかと思う。

それは、その人の年齢。
読者の方も、小中学生なら覚えていることに違和感はないだろうが、社会人にもなった大人が読めば「そんなの覚えてるか?フツー」となるのではないだろうか。

そのことは、作中の人物の中でも当てはめることができる。

この時、佐木は中学三年生であり、メンバーの中では最年少で最も小学生に近く、小学生の時の記憶はそこまで薄れてはいない。
さらに、中学校に通っているということは、今の出席番号ともさほど違いはないはずなので忘れる方が不思議なくらい。

となると、はっきり答えた葉崎はどうなのか?
彼女は21歳とわりと若く、覚えていても不思議はないのかもしれないが、やけにはっきりと答えているのはなぜだろう?
適当なのか?本当に覚えているのか?

人が出席番号を忘れる理由として考えられるのは、ただ単純に記憶から消えていってしまうというのもあるが、中学、高校、大学、社会へと進む際に、自分には様々な番号が与えられ、それを自分の番号だと認識し、それがかわればまた新たな番号を記憶していくという場面が多数出てくる。
そんな中で、小学校時代の出席番号など覚えているほうが不思議。

30代になる冬部と三夜沢は覚えていないと答えるのも頷ける。
高校生である美雪ですら覚えてはいないくらい。

では、葉崎がはっきりと「21番です」と答えた理由はなんなのか?
と考えても、憶測の域へと向かうため、何もヒントにはならない。

では、別の方向で考えてみる。

それは、出席番号は男女通番であるということ。

クラスというのは名簿順に最初から最後まで全員に出席番号を割り当てるのが普通。
この番号は男女別々にしてしまうと男子と女子に同じ番号の生徒が存在し、困惑してしまうため、男女は関係なく割り当てられる。
その番号の付け方として、男子が1から順につけられた後に、続きの番号から女子が始まり通番がつけられていくというやり方がある。

ここではまず名簿順が五十音順であるということが前提になるが、葉崎の苗字は五十音で言えば大体真ん中あたり。
しかし、葉崎は21番と答えているが、先ほどの通番の付け方からすると、21番というのはかなり前のほうということになる。

ではなぜ葉崎はこのようなことを言ってしまったのか?
そこで出てくるのは、出席番号で前にくる苗字。

青桐

葉崎の苗字は小学生の頃には青桐、つまり彼女は青桐夏美ではないかという説。

ここで、「そうか!」となりそうなものですが、これは自分的にはイマイチしっくりこないし、仮にそうだとすると面白くない。

21番だと女子の先頭あたりになるという考えは、確かにそうだと言えるのだが、そもそもそこには名簿順=五十音順ということが絶対に確立していること、クラスが30~40人前後で、さらに番号は男子全員の後から女子へと通しで付けられるという全ての条件が成立した上での話。

確かに普通の認識では違和感と言えば違和感だが、確定しているものがなさすぎる。

人数が少なかったかもしれないし、順番や番号のつけ方が違ったかもしれない。
そのようなことを金田一は今後責め立てていくつもりなのだろうかと考えた時に、なんだか違うように感じる。

敷島の名簿順の認識の件と同じで、ヒントにもならなければ決定的な発言と言えるものでもなく、これも叙述トリックによりミスリードされているように感じる。

もしこの葉崎か敷島の発言のどちらかが会心のネタとするならば正直完全に拍子抜けである。

剣持が本部に調査を依頼し「青桐家と接点のあるものは冬部のみ」と言っているが、仮にもし「葉崎が青桐夏美でした」なんて話が出てこようものなら、それは叙述トリックの域を超えて、完全にアンフェアである。


スポンサーリンク


密室トリックの完全再現は誰が仕組んだ?

冬部の死体は、密室の空き部屋の中で下腹部に桜の枝を突き立てられた状態で発見される。
二つある窓には鍵が掛けられ、部屋の鍵は桜の枝に組紐が複雑に絡められていた。

これは斧田の時と全く同じで、窓の鍵も部屋の鍵も金田一と剣持が確認しているため、完全な密室状態。

これは一体誰が仕組んだのか?
何のために行ったのか?

これを仕組んだ犯人。
それはどう考えても一人しかいません。

 

冬部蒼介

huyube

 

彼自身が造り自殺したと考えています。

部屋の中から窓に鍵をかけ、桜の枝に組紐を絡ませて部屋の鍵を閉める。
そして、自分の腹部に突き刺して警報を鳴らす。

この手順で完璧にこの密室は成立します。

紐を引き抜いて鳴らすタイプの警報器も、冬部の手のあたりに、本体と紐がそれぞれ左右にあることから、自分で作動させたのでしょう。

また、前回の推理記事で指摘した、部屋の鍵の構造。
前回敷島が確認したときははっきりわからなかったのですが、今回は剣持が鍵の確認をした場面で、入口ドアの内側の鍵が鍵穴に鍵をを挿すタイプだということがはっきりしました。

それが何を示すのかがイマイチよくわかりませんが(^_^;)

とりあえずはやはり冬部が一連の犯行を行った可能性が高くなってきました。
となると、密室トリックにマスターキーを使う必要はないですしね。

動機は情報が不足しすぎているためにわかりようがありません。

そして、最後に残る謎は一つ。

あの空き部屋にどうやって入ったのか?

冬部はどこかに電話をかけ「じゃあよろしく」と言ったあと、窓のほうに向かっています。
この時窓の外には見張りの警官はいないので、窓から抜け出したことは間違いないでしょう。

しかし、そこから先はどうやっても部屋には入れないはず。

藍染がマスターキーを取りに行く時に「部屋の鍵がなくなっている」と言っていることから、冬部自身が空き部屋の鍵を盗み出すか、もしくは協力者がいることになります。
さすがに冬部自身が取りに行くのはリスクがありすぎるし「じゃあよろしく」と言っていることから、やはり協力者に何かを頼んでいる可能性が高い。

そうすると、冬部の「じゃあよろしく」は鍵を持って来てくれという依頼。
そして、その協力者、電話の相手は・・・

葉崎栞

wpid-screenshot_2015-04-15-01-36-59_1.jpg

彼女は、共犯もしくは真犯人という考え方もできますが、ここはあえて協力者という予想をたてます。

やはり、斧田、絵東のどちらも葉崎よりも冬部が犯人のほうが納得がいきます。
それに、前回推理記事で書いた、葉崎の怪しい発言についても、犯人というよりは、冬部が犯行に関わっていることを知っていて言い出せずにいる存在のように思えます。

もしかしたら、冬部はずっと罪の意識に追われ、青桐が生涯を終えた15年という月日を節目に、自分たちが人生をやり直して15年たった今、斧田、絵東、そして自分自身も人生を終えることを選んだのではないかなと思う。

そのことをもし、生前に斧田、絵東に話し、心中を提案したところで二人は絶対に賛成はしないでしょうからね。

またしても妄想推理全開でしたが、少しづつ色々なものが見えてきました。

まだ解けていない謎も多く、次の話までに何かを見付け出すかも知れないので、その時はまた新たな記事をアップします。

長い記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。

週刊少年マガジンを電子書籍で読もう!

イーブックイニシアティブジャパン eBookJapan



毎週水曜日0時から購入可能!
誰よりも、どこよりも早い!
発売日になった瞬間に布団の中で読めますよ!


スポンサーリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*