人形島殺人事件
ネタバレ感想
第7話
金田一少年の事件簿R(リターンズ)
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人形島殺人事件 ネタバレ感想 第6話 金田一少年の事件簿R(リターンズ)
正体を明かさない謎の人気作家三人組「ペルソナドール」
作中で殺害した人形を供養するため「火吐潟島」を訪れていた。
だが、彼女らは島に伝わる「村長人形」になぞらえて次々と殺害されていく。
ピエロの漢田切裏子は胴体のみ。
フランス人形の鈴丘摩矢子は下半身のみ。
日本人形の紅小路巴は首だけの状態で発見される。
そして、紅小路の仮面の下は、はじめたちを島へと向かわせた張本人。
不動高校社会科教師の朱鷺田忍だった。
※以下からの内容はネタバレを含みます。
内容・あらすじ
首だけの状態で槍に刺してあるその女性は、はじめの知り合いどころか、暗号の書いた手紙を渡して島へと送り込んだ人だと剣持へ伝える。
その後、他の者もすぐに駆けつけ首のない紅小路の身代わり人形が床に落ちているのが発見される。
これは間違いなく村長胴玄の祟り人形の見立て殺人。
これで三つ全てが出そろい誰もが息を呑んだ。
紅小路巴の正体は朱鷺田先生だったのか?
ではなぜはじめたちを島へと誘ったのか?
そして犯人の動機はなんなのか?
考えてもわからないはじめは、気になる発言をしていたとして、祭りの参加者の田中豪から人形の呪いについての話を聞く。
過去の詳しい話を聞くと、田中豪は剣持が供養している人形を大事にしていた娘の父が殺害した女性の息子であることが発覚。
蟻塚が呼ぶ声が聞こえて駆けつけると、納屋と首代堂が燃え、社はほぼ全焼寸前。
燃え盛る炎を前に成す術はないが、これは必ずこの事件の犯人「祟り人形」が仕組んだことだというはじめ。
次の迎えの船が到着するのは翌朝の九時。
「よし、それまでに必ず事件の真相を暴いて見せるぜ!」
「ジッチャンの名にかけて!」
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感想
「ジッチャンの名にかけて」が出たので今回の事件はここまでのようです。
内容的には面白ろいものに仕上がっているように思います。
最初は結構複雑な事件になりそうな予感がしていましたが、意外とシンプル。
結局はっきりしていることは最後の首だけの死体が朱鷺田忍だということだけ。
他の胴体と下半身は誰のものかははっきりしておらず、この三体はやはり一人の可能性が高そうです。
死亡推定時刻さえ明かされれば確定するのですが、未だそこには触れられていません。
しかし、ここを逆手にとって考えると、「死亡推定時刻が明かされない=明かすとミステリーにならない」ともとらえることができ、この明かされないという要素が死亡推定時刻は同じと言っているようなものかもしれない。
それにしても、詩村さんはどこへいったのでしょうか(^^;
犯人とトリック確定!?
そして今回、犯人もトリックも完全に確定する場面がありました。
犯人は
星坂花梨
そして、最後の儀式でのトリックは
人形を使った遠近法
で確定でしょう。
星坂はやはり序盤からやたらと出番が多かったですし、ペルソナドールの代弁をしていることが多く、周囲の行動や心理を完全に誘導していってます。
そして今回、最も決定的だったのは、後から駆けつけた時の場面。
美雪に続いて星坂が入ってくるのですが、「せ・・先生」と言って驚いて後ろの台によりかかってしまい、そこに置いてある人形をいくつか倒してしまいます。
その後、床に落ちている首のない紅小路の身代わり人形を発見するのですが・・・。
これは間違いなくトリックの後処理であり、それ故に彼女が犯人であること示しています。
トリックはシンプルで、槍に刺した朱鷺田の首から、剣持の覗いていた窓との直線上に、台の上に首のない身代わり人形を絶妙な位置に調整して置いておくことで、窓から覗くと死体が座っているように見えるというもの。
実際に剣持が覗いた時の描写を見てみると、まず目につくのは両隣にあるぬいぐるみや人形と、紅小路の体が同じくらいの大きさに見えるということ。
手の開き方や髪の毛が体の前に下りていないことを見ても、これはどちらかというと体は人形にしか見えない。
手前の人形は台の位置を適当なところに調整しておき、朱鷺田の生首を槍に刺しておくことで、微調整が可能でなおかつ見立てにも見える、二つのことを同時に成立させている。
はじめたちがかけつけた時に、いつきの背後、恐らく剣持が覗いていた窓があるであろう方向に台があるのが見えます。
おそらくそこに他の人形に紛れ込ませるように身代わり人形を置いていたのでしょう。
そして、現場に到着した犯人は、その仕掛けを崩すと同時に、再び見立てが行われたことを強調する。
つまり、星坂はわざと大きく驚いたふりをして後ろの棚を倒して、それから床に落ちた人形を発見。
身代わり人形を見つけたのも星坂なのでここまでは全て彼女が誘導している。
犯人の重大なミス
ここでもうひとつ、彼女は重大なミスを犯しました。
それは、驚いた時の「せ・・・・先生!」という呼び方。
これは、はじめたちの言っている教師に対する「先生」ではなく作家としての「先生」にも聞こえる。
だが、これは彼女にとっては大きな失態。
朱鷺田がペルソナドールだったということは誰も知らず、星坂は今そこで生首をさらされている女性がペルソナドールの中の人物として周囲に植え付けたいせいか「先生」と叫んでいる。
しかし、これは後から間違いなくはじめに問い詰められる言葉。
まず、星坂は朱鷺田が不動高校社会科教師だということなど知っているはずもなく、仮に知っていたとしても自分にとっての先生でもないのにあの場面でとっさに「先生」と呼ぶことはありえない。
次に、朱鷺田が紅小路巴の正体だったとする。
だが仮にそうだとしても、そのことを彼女がなぜ知っているのか?
以前にはじめが星坂のペルソナドールのことについて聴取した時には、漢田、鈴丘については横顔程度は見たことがあると言っていたが、紅小路に関してはガードが固くて見たことはないと話している。
それなのになぜ星坂は朱鷺田を見て「先生」と言っているのだろうか?
単純に考えて、今まで島では誰とも面識がない朱鷺田のことを知っているのははじめと美雪だけのはず。
そして、残るは朱鷺田を殺害した犯人のみ。
つまり、あの生首を見て「先生」と叫ぶということは、紅小路の中の人物が朱鷺田だということを殺害時に知ったか、もしくは以前からそのことは知っていたかのどちらかとなる。
これは、とっさに口から出たことや、受けていた恩恵、ペルソナドールとの関係のことを考えると後者のほうが有力なように思う。
PDの他の二人は恐らくエキストラを雇っていたのでしょう。
そして、それをプロデュースしていたのが星坂で、鈴丘役に手紙で指示を出していた。
今までずっと疑ってきた彼女が、今回の話でほぼ確定しましたね。
被害者も朱鷺田一人とみて間違いないでしょう。
あとはミッシングリンクのみ。
星坂は自分が犯人ですと言っているような行動ばかりなので、今の段階でも追い詰めることができそうなのですが、はじめの推理を待ちましょう。
もしかしたら、大がかりなミスリードに嵌められているかも・・・。
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