金田一少年の事件簿R(リターンズ)
人形島殺人事件
現時点で第8話までが連載。
未だに真相に辿り着けないのはペルソナドールの中には誰が入っていたのかということ。
今の段階では紅小路は朱鷺田だっという解釈になっていますが果たして今までもずっとそうだったのか!?
登場人物の中で最も怪しいとされる星坂は、取材の時にペンを左手に持ってメモをとっていることから左利きであることが確定。
そして、紅小路は過去の写真でペンを左手に持っていることから、撮影時に紅小路に扮していたのは左利きの星坂ではないか?
星坂はこの時の他にも紅小路に成り済ましていたことがあるのではないか?
ネット上てそう疑われている「星坂紅小路成り済まし説」について考えてみる。
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※この物語はフィクションであり、実在の人物、団体名等とは一切関係ありません。
※以下からの内容はネタバレを含みます。 推理が完了していない方はご注意下さい。
※読まれる方によっては、気分を害される内容が含まれている可能性もあるので閲覧にはご注意下さい。
紅小路巴は誰!?
これまでにずっと謎として真相がわからないのはペルソナドールの中に誰が入っているのかということ。
過去の取材の記事を見る限りは、体格の違いから少なくとも紅小路以外の二人は確実に中の人物が入れ替わっていて固定されていないことがわかる。
元々謎の覆面作家として活動しているため、中の人物は誰なのかは誰にも明かしていないため途中で入れ替わることは自由。
しかし、紅小路だけは過去の写真でも背格好があまりかわらないことと、唯一筆談している人物で筆跡も公開しているため、途中で入れ替わることは非常に難しい。
覆面でコスプレの上に筆談しかしないとなると、人物を特定するのに必要な情報は筆跡と利き手くらい。
だが、肝心の筆跡のほうは作中で見る限りは特に変わった様子はない。
となると利き手!?
ペルソナドールの筆談は、漢田、鈴丘に関しては星坂にお茶を出してもらった時にお礼を書いた一度のみで二人とも右手で書いている。
紅小路はその後も何度か筆談しており、その全てを右手で書いている。
一方、今回の事件で最も怪しい人物である星坂は、第4話で右手に手帳、左手にペンを持っていることから、左利きと見て間違いない。
少なくとも星坂は字を書く時には左手で書くということは確定。
ということは、島に到着してから鈴丘殺害後の聴取までの間に、他の参加者の誰かが入れ替わっていたと仮定しても、候補として星坂は最下位、というかほぼ否定。
星坂が紅小路に扮していた!?
今回の考察の「星坂紅小路入れ替わり説」が疑われるきっかけとなったのはいつきがはじめに見せた過去の取材記事。
その記事の写真には真ん中で筆談で書いたメッセージこちらに見せている姿が写っている。
そして注目されたのは、この時紅小路がペンを左手に持っているということ。
これによって左利きである星坂への注目度がさらに高まり、写真を撮影した時の日本人形のコスプレをしているのは星坂ではないかという話題が浮上。
読者へのヒントどころか、ミッシングリンクの推理をさらに混乱させる要因となっている。
この写真についてどう解釈するのか?
仮にもし中に星坂が入っているとしたら、それはなんのためなのか?
中に入っていたのはその時だけなのか?
入れ替わりは定常的におこなわれていたことなのか?
そもそも、ペンを左手に持っているから左利きととらえていいものなのだろうか?
左利きは書くのは苦手!?
そもそも、紅小路が写真撮影の時にで左手にペンを持っているから左利きというのは少々安直すぎるように思う。
ホワイトボードに書くためのペンには必ずキャップがついていて、写真撮影のためのメッセージを書き終えたら両手でキャップを閉めることになる。
そのペンをホワイトボードと一緒に持って掲げるとなると、そのペンを左手に持っていようが右手に持っていようが特に違和感はなく、利き手の断定要素としては弱い。
世の中は大抵の人間が右利きで、それが当たり前という認識があるため、ほとんどの人間が左利きの方のことが理解できずにいる。
生活するうえで出くわす物のほとんどが右利き基準で作られているため、尚更左利きの不便さとうものは感じにくく、もちろん私もその一人である。
その、生活する上での不便さというもののの一つであり、今回の考察で最も重要なある行動。
それは
「書く」
ということ。
右利きの方はなかなか気付きにくいことだが、私はたまたま身近に左利きの人間がいるが、本人が言うには文字を書くことが意外と困難だという。
左利きはホワイトボードを嫌う!?
文字を書くといっても、その媒体によって難易度が違うらしいのだが、中でも書きづらいものはホワイトボードや黒板とのこと。
文字を書く手順は、縦線は上から下、横線は左から右に線を書くことが基本とされ、字体もその流れで書くように形成されている。
故に、左利きの人間は横線を書く場合は手から離れて行く方向へと線を引くため、非常に書きづらいらしい。
さらに、日本語は本来は縦書きで書く文化だが、現代では文字を書く場面のほとんどが横書きが主流。
これも左利きの者には非常に不便で、文字を書き連ねていくほど前に書いた文字が見えなくなり、視界から消えていくために書いた情報を把握しにくい。
さらに、鉛筆書きでは手に芯の粉が付着してしまい、手が黒くなってしまうだけでなく、紙にも付着して黒くなるという厄介な問題がつきまとう。
これは、鉛筆だけでなくペンで書いた場合にも同じことになるため、「左利き」と「横書き」は相性が悪い。
つまり、軽く触れただけで消えてしまうようなホワイトボードと水性マーカーで横書きをするという行為は左利きにとっては苦行。
左利きの者がホワイトボードに横書きで書こうものなら、書いた直後に手を汚して自ら文字を消していってしまう。
たとえ消えることを避けられたとしても、文字は読み取り辛くなり手袋も小指の付け根あたりがすぐに黒くなってしまう。
「手を浮かせて書けばいいじゃん!」
と、もちろん私もそうは思い右手で試しに手をボードに付けずに書いてみたところ、書けないこともない。
左利きの問題はそれだけでなく、先程も述べたように文字の横線は左から右へと引くもので、左利きの場合は指を曲げた状態から伸ばしていき、ペンを手元から押し出すようにしなければならない。
この押し出す動作をするためには書く媒体に手を付けていないと非常に難しく、手をボードから浮かせて書く方法は右手では容易にできても左手では困難な方法となる。
因みに、私の身近な左利きさんはホワイトボードには左手では書けないと結論付けて、ノートやメモは左手、ホワイトボードや黒板は右手、と使い分けている。
手を浮かせて書く書道は、左利きの人も右手で書くそうです。
まとめ
つまり、左手でホワイトボードに横書きで文字を書く場合、ボードに手を付けて、手が汚れ、文字が消えかけるのを覚悟で書く以外には方法はないのだ。
仮に、いつきに見せてもらった過去の写真に写っている紅小路の中の人物が左利きだったとすると、文字は消えかけて手袋が黒くなっているはずなのだが、そのような痕跡は見られない。
故に、写真に写っている紅小路の中が星坂であるという可能性は低い考える。
さらに、それ以外の時でも左利きの者がホワイトボードに横書きすることは困難なため、星坂は紅小路として筆談することはほぼ不可能であり、過去に入れ替わっていたことはないと考える。
ただ、百歩譲って星坂が中に入っていたことがあったとしても、ホワイトボードや黒板というのは左利きにとっては最も避けたい筆談方法であるため、星坂が入っている時だけは別の方法を取るはず。
そもそも、始めからこの筆談するという設定を、あらかじめ星坂がわかっていたとすればホワイトボードに横書きという方法を選ぶはずがないため、ペルソナドールの登場時には星坂自身が中に入ることは想定されてなかったことになる。
もしペルソナドールの企画に星坂が関わっていれば、ホワイトボードで筆談するにしても、縦書きにしておけば利き手の問題は解決できていたはずなのだし、日本人形のコスプレなので縦書きのほうがしっくり来ていたかもしれない。
ということで、この「星坂紅小路入れ替わり説」は、これまで1度もなかったと予測します。
これがもし、入れ替わっていたという真相が出てきたらこのネタはツッコミ、矛盾カテゴリ行きですね。
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