金田一少年の事件簿 ファイル7 「異人館ホテル殺人事件」③

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金田一少年の事件簿
ファイル7
「異人館ホテル殺人事件」③

前回までのあらすじ

クリスマスも近い冬の北海道。
雪の舞う函館「異人館ホテル」で推理マニアのイベント「ミステリーナイト」が行われようとしていた。
だが、「ミステリーナイト」で推理劇を上演する劇団「アフロディア」に「赤髭のサンタクロース」と名乗る怪人物から、劇の中止を要求する脅迫状が届いた。
事件担当となった俵田刑事の願いで、金田一と美雪、そして佐木の三人は急きょ「ミステリーナイト」に参加したのだが・・・。
一日目の夜、推理劇の「前編」終了間際。
舞台の上で予告通り「本物の殺人事件」が発生してしまう。

「異人館ホテル殺人事件」②

万代鈴江死亡の詳細

万代鈴江
60歳
女優
劇団「アフロディア」団長

毒殺
ワイングラスに入れられた青酸カリにより死亡

異人館ホテル万代の死因.jpg

イベントは不破の指示で続行!?

現場検証をしているところへ虹川が、「解答編」の舞台の稽古をするから早めに引き上げろと言ってくる。
それを聞いた俵田は、人が一人死んでいるんだから劇などやらせないという。
しかし、不破の指示で、劇は予定通り明後日、24日の夜に上演してもらうことに決まっていた。
虹川は、殺される人間が変わったから台本を書き換えなきゃ、と言いながら立ち去った。

この犯行は警察の厳しい監視下で起きた。
外部の者が舞台裏に侵入するのは不可能。
つまり犯人はこの劇団の中にいることになる。

異人館ホテル劇団の中に犯人.jpg
イベントが続けられる以上、誰もこのホテルから逃げることはできない。
誰かが妙な行動をすればすぐに気が付く。
幸い観客はこの事件には気づいていないし、警察は容疑者全員を監視しながら捜査ができる。
不破警視はそう考えていた。

しかし、金田一はまた犠牲者が出るのではないかと心配していた。
だが、不破は「とにかくここにいる以上は指示に従ってもらう、素人は口出ししない、勝手な真似をして警察の邪魔をしないように」という。

毒殺は無差別殺人!?

ワイングラスを乗せた台を運ぶ役だった花蓮の話では、その場面になるまでワイングラスはずっと舞台袖にスタンバイしてあったという。
劇の最中に舞台袖を通った人間を調べたところ、劇団員全員が一度は通っていた。
つまり、劇団員全員にワイングラスに毒を入れるチャンスがあったことになる。

それを聞いた俵田刑事はさっそく劇団のメンバーから動機を聞き出そうとするが、金田一に止められる。

犯人が万代を狙っていたかどうかがわからない。
虹川に聞けば、劇中に誰がどのグラスを取るかという演出までは決まっていないし、台本にも「グラスを取る」としか書かれていない。

つまり五つのワイングラスのうちひとつしかない毒入りグラスを誰が取るかは予測不可能。
それは、毒をグラスに入れた犯人にとっても同じこと。

つまりこれは、特定の者を狙った殺人ではなく、不特定の者を狙った無差別殺人ということなのか?

舞台に出ていた誰もが毒を飲む可能性があった。
犯人にとって死ぬのは劇団の誰でも良かったということになってしまう。

異人館ホテル動揺する劇団員.jpg

動揺する劇団員

劇団員の誰かを殺すための無差別殺人ではないかという話を聞くと、榎戸が取り乱し始めた。

「一歩間違えたら僕が死んでいたかもしれない」

「だからよそうって言ったんだ・・・」

異人館ホテル怯える榎戸.jpg

「奴が・・・『赤髭のサンタクロース』が僕たちを殺そうとしているんだ!!」

「きっと奴は生きていてこの館に・・・」

すると、虹川がわざとらしく道具箱をひっくり返し、他の者に片付けを命じ、「顔を洗ってこい」と言って榎戸を連れていく。

去り際に金田一とぶつかり「わりいなぼーや!」と怪しく笑う。

 

金田一と佐木が自室に戻ろうと廊下を歩いていると、花蓮が自分の部屋の前で悲しげな表情で立ち尽くしていた。

異人館ホテル怯える花蓮.jpg

ひどく怯えた様子で、手が震えてうまくカードがカードリーダーに通せないようだ。

金田一が「俺がやりましょうか?」と声をかけ、代わりに開錠する。

あれだけひどかった万代でも、目の前で死なれてしまったことがよほどショックだったのだろう。

 

そこへ突然、人形遣い役・市川が現れ、不気味な人形を使った腹話術で話しかけてくる。

「彼女ハ女優ダ、心ノ中デ笑ッテテモ涙クライ流セルサ」

「花蓮ヲ、アマリ信用シナイホウガイイ」

「アノ女ガ普段ドコデ何ヲシテルカ劇団ノ誰モ知ラナインダカラネ」

市川はそのまま立ち去ろうとするので、金田一が声をかける。

「『赤髭のサンタクロース』ってのは何者なんです!?」

「控え室に書かれた奴の名前を見たときの劇団員の反応は普通じゃなかった!」

「あなたたちは何を隠してるんですか?」

すると市川は

「知ラナイヨ・・・」

「知ッテテモ教エテアゲナイ」

異人館ホテル市川人形.jpg

「僕ハ人形・・・何モ見ナイ、何モ聞カナイ、ソシテ何モ言ワナイ・・・」

そういって去ってしまった。

「赤髭のサンタクロース」は昔の客人!?

劇団の者はみな口を割らないため、金田一は幸村オーナーを訪ね、「赤髭のサンタクロース」について聞くことにする。

雪村オーナーも劇団員と同じく、奴の名前を聞いた時に妙な反応をしていた一人。

金田一の頼みに答え、「赤髭のサンタクロース」について語り始めるオーナー。

実は金田一と佐木が宿泊している赤い部屋、315号室は赤髭のサンタクロースが過去に使っていた部屋。

彼が初めてここに来たのは10年前、小雪のちらつくクリスマスイブの夜だった。

サンタクロースのように、上から下まで全身真っ赤な服をまとっていた。

それどころか、髪や髭まで真っ赤に染めていた。

異人館ホテル赤髭のサンタクロース.jpg

そんな風変わりな客を見て、ボーイ達はイブの夜に現れた「赤髭のサンタクロース」だと噂した。

その方は、フロントに札束を積み上げ、向こう10年間315号室を貸し切った。

金額は約1000万円ほどで貸し出すことを約束したが、10年で1000万円だと本当は安い。

しかし、その315号室は元々使っていなかったために貸し出すことにしたそうだ。

その315号室には百年も前に忌まわしい過去があるため、使われていなかったという。

そして、「赤髭のサンタクロース」はいつの間にか業者を呼んで、部屋の壁からカーテンに至るまで真っ赤にしてしまった。

異人館ホテル赤い部屋.jpg

その勝手な行動に苦情を申し立てたが、「金を払って借りている部屋をどうしようとオレの勝手だ」「10年たったら元に戻す、金はいくらでもある」とカバンいっぱいの札束を見せられて怒鳴り返された。

そして今から1年ほど前のある日、突然姿を消してしまったという。


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315号室の謎

それから少しして、親戚の者と名乗る方から「あの方は事故で亡くなったから部屋はもう使わない」と電話があった。

そして、明後日、12月24日で「赤髭のサンタクロース」に315号室を貸してからちょうど10年目になる。

つまり、この「ミステリーナイト」の最終日。

「殺人劇」の解答編が上演されるイブの夜を最後に、315号室は「赤髭のサンタクロース」のものではなくなるわけだ。

しかし、奴がいなくなったあと、今から三ヶ月前、一人だけどうしても315号室を使いたいという客がいたという。

それはなんとも奇妙な客で、夏も終わったばかりなのに長いコートを着込んで、包帯で顔をぐるぐる巻きにしていたうえ、会話はすべて筆談だったため性別すらわからなかった。

異人館ホテル謎の客人.jpg

もしかしたらコートの下は真っ赤なスーツなのでは?とボーイたちは噂した。

そして最後に、事件と関係があるかはわからないが・・・と言いながらオーナーが話す。

「赤髭のサンタクロース」が315号室に入って以来、隣の316号室を指定してくる客が急に増えたという。

毎回違う人間なのだが、なぜだかみな316号室を指定してきて、それまで部屋を指定してくる客はほとんどいなかったため不思議に思っていたという。

それも、指定してくる客は決まってサングラスなどで顔を隠していて、今思えばその中に殺された万代がいたようなきがするという。

何かに気づいている虹川

自室からどこかへ電話をかける虹川

「わかってるぜ?あんただろう?万代を殺したのは」

「あんたが何を企んでいるか知らないが、ヘタな動きは見せねえこった」

「でないと俺も黙っちゃいないぜ?」

「え?わかったかい?」

「『赤髭のサンタクロース』さんよ!」

異人館ホテル虹川電話.jpg


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今回の感想

第二の事件は起きずに過去の話が大半を占めて終了のこの回、ちょっと話がややこしくて読みにくい・・・まあ早い話があまり面白くない回です(^_^;)
推理者ではある程度はこういった情報のつまった話しは必要なのですが、この事件のこの回はちょっと詰め込みすぎな感じがします。

読んでいてあまり面白くもないですし、読む方も疲れてしまい、頭にも入りにくい。
他の漫画でもありますが、最近ではバトル漫画ですらこういったところがあったりします。

推理に重要なところなので、金田一少年の事件簿の場合は読みますが、他の漫画の場合は飛ばして読まないことが多々ありますね。
大体そういったところはどうでもいいことだったりするので・・・(^_^;)

過去の話ももうちょっと小出しにして、話を分けて展開していってもよかったかなと思う。

赤髭のサンタクロースについて、あれこれ話してくれたオーナーですが、百年前のほうの忌まわしい過去は語ってはくれませんでしたね。
まあここは推理には今のところは関係ないですし、結果的に「それはわかるわけないわ~・・・」なんてこともあったりするのであまり気にしすぎない方がいいですね。

推理のポイント

この回での推理は前回からあまり進まないかもしれません。

特に事件は起きることはないですし、過去の話もそれを聞いたところで全ては想像でしかなく、何も解けません。

そして最後に虹川と、虹川が「赤髭のサンタクロース」と呼ぶ黒い影の誰かと電話で会話していますが、これはまあ伏線、というかまあ、ほぼ、ああなることは予想できますね(^_^;)

とりあえず注目するのは、万代が殺害されたこと。
無差別なのか?それとも・・・

バラバラになっている情報に惑わされずしっかり見てみましょう!

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