
金田一少年の事件簿R(リターンズ)
金田一少年の決死行
第7話「決裂」
ネタバレ感想
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※以下からの内容はネタバレを含みます。
内容・あらすじ
電話をかけてきたのははじめの宿敵の高遠。
裏で糸を引いていたのは高遠。
そして、高遠の読み通りにはじめと明智は香港まで来た。
だが、明智を刺したのは他の誰でもなく、はじめだと言われる。
そんなはずはないと否定するはじめ。
しかし、それは催眠術で通常は困難なことでも、あの日の無意識の、行動がはじめの潜在意識に眠る願望だとしたらありえなくもないと煽られる。
「君は確かに燃える正義感と類まれなる推理力で、目の前で繰り広げられる殺人の真相をいくつも突き止め、犯罪者の正体を暴いてきた」
「だが常に犯罪の方法を考えているという点では、犯罪者も探偵も紙一重だと思いませんか?」
これまでにあまりに多くの無残な殺人を見て、その強烈なイメージがいつしか心の闇に殺人願望を植えつけられていたとしたら。
催眠術にかこつけて、自分の本当の願望を果たしたのかもしれない。
窮地に追い込まれているはじめに、負けを認めれば救ってやらなくもないという高遠。
「素人探偵を気取る名探偵の孫、金田一一は「地獄の傀儡師」の仕掛けにまんまとはまり」
「この香港でぶざまな負け犬になったと認めたまえ!さあ!」
この煽りに対し、はじめは怯むどころか、その探偵に連敗しまくっているマヌケな犯罪芸術家気取りはどこの誰だ?と逆に高遠を挑発して笑った。
高遠はあの洞窟の地下にいた巌窟王をたらしこんでい自分の犯罪に利用した。
しかもその手口は全て先回りして実行されていることから、巌窟王ははじめが香港で知り合ったメンバーの中にいる。
その正体を必ず見破ってみせる。
「名探偵と言われたオレのジッチャンと俺自身の誇りにかけて・・・!!」
はじめが全てを解き明かすときには、姿を現すように約束させて電話を切った。
電話の相手についてロンタオに説明。
そして、ここからの一発逆転を狙って何かを話し合った。
その頃、病院では明智の容態が急変し、慌ただしくなっていた。
はじめとロンタオは、自らのダミー人形を作って物陰に隠れ、食事を持ってきた松岡から銃を奪うことに成功。
はじめは今の状況から推理し、松岡ら三人のしたこと、そしてこの部屋の金庫の中に金塊が入っていることを言い当てる。
全てを見抜かれてしまった松岡は、観念して過去の出来事を話した。
狩谷というのは大学の元教授。
彼は沖縄の旧日本軍の司令部についての研究をしていた。
そして、ある暗号を解読し、香港の財宝を見つけた。
12年前・香港
息子・純と大学生だった松岡らを連れて、本当に財宝を発見した。
そんな話をろくに信じていなかった四人の大学生は、あまりの出来事にただ見とれていた。
高い旅費と日当を払ってもらうことで連れてきてもらった彼らはコキ使われた。
もともと狩谷教授は自己中心的でケチな男をして学生からは好かれていなかった。
散々コキ使われたが、はたしてあの男は金の分け前を払うのだろうか?
そう思った松岡は、落ちていた鉄仮面を教授に被せ、このまま洞窟内に閉じ込めて、その財宝も学生で山分けしようと提案。
学生たちはみんなで必死に穴を塞いで、金を山分け。
12年間あの洞窟には誰も近寄らなかった。
あの中には備蓄食料も地下水もあったため、生きているかもしれないと思うと近づけなかった。
思い出せば、いくら金に目がくらんだとは言ってもあんなことをしたのは自分でも信じられないという松岡。
犯罪など縁のない貧乏学生だった自分がまだ小学生だった狩谷も息子まで・・・。
その時、松岡の表情が突然固まった。
「どうしたんすか?」
何かに怯え、震えてしゃべらなくなってしまった松岡に、はじめは声を掛けるが、何かに驚いたように松岡はその部屋から出て行ってしまった。
後をおうはじめとロンタオ。
松岡は街の中へと消えて行き、見失う。
だが、銃声が聞こえその方向へと向かうと、路地裏で松岡が額を打ち抜かれて息絶えていた。
「人殺し~~!!」
「人殺しだ~~!」
「警察を呼べ~~!!」
街中で鳴り響いた銃声。
額を撃たれて倒れている松岡。
そしてその目の前で銃を持って立っているはじめ。
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感想
またしてもピンチになったはじめ。
これはどういったトリックを使ったかはわかりませんが、松岡は撃たれた直後ですぐにはじめが駆けつけているので誰がどう見てもはじめが打ったようにしか思えません。
ただ、犯人はどうやってこれをやってのけたのでしょうかね?
相当難しいことだと思うのですが・・・(^^;
そしてついに明かされた日本人たちの過去。
いくら教授がケチだったからとはいえ、さすがに松岡はひどいですね。
学生でも普通はそんなことは思いつきもしないですよ。
連れてきてくれたのは教授だし、発見したのも教授。
そのおこぼれをもらおうとしていること自体ががめついというか欲深い考えだと思います。
ケチだから日当や分け前をくれないかもしれない。
確かにそれは心配するかもしれませんが、こう言った場合はどんなケチな奴でも後から揉めることのないように大体は払うと思うのですが。
もし払わなければ、貴重な財宝を見つけたことや、報酬を支払わなかったことを、学会や警察へ公表すると脅せば絶対に払うはずです。
だからこそ、教授側からしたらそうならないためにも払うものはきっちり払うはずなんですよね。
そこまで考えることもできずに、安易にケチだからと思い込んでしまい、取り返しのつかないことをやってしまった。
殺されて当然とまではいかないにしても、松岡たちのしたことは本当にひどいことです。
ただ、その憎悪があるからこそ、高遠に漬け込まれてしまい、結果としてはおそらく関係者はみな不幸になっていくパターンっぽいですね。
はじめは再びピンチですが、どのように切り抜けるか?
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