
金田一少年の事件簿R(リターンズ)
金田一少年の決死行
第8話「さらなる混沌へ・・・」
ネタバレ感想
スポンサーリンク
※以下からの内容はネタバレを含みます。
内容・あらすじ
額を撃ち抜かれた松岡の前で銃を持って立ち尽くすはじめ。
街の人々は人殺し、警察を呼べと叫んだ。
ロンタオに手を引かれてその場を逃走。
通報によって現場に訪れた剣持と明智。
目撃者の証言によると犯人は日本人の少年。
残念ながらおそらく今回も金田一が現場にいたことはわかっていた。
こうなっては仕方がない。
一刻も早く彼を保護するためにもはじめの顔写真を公開しようという李。
その時、李の電話がなる。
話の内容を聞いた李は記者の江に声をかけた。
巌窟王と話す高遠。
これで復讐は完成。
あとは契約通りに最後の仕上げ。
探偵気取りの少年が絶望して膝まづいて許しをこう。
芸術作品はそこで完成するという高遠。
それが済めばあとは自由。
別人になって香港でい生きるもよし、日本に戻って狩谷を名乗るのも用意してやる。
いずれにせよあの旧日本軍の莫大な近海はまだ数億円は残っているから希望があれば今のうちに聞いてやるという。
「普通の暮らしがした・・・」
「この街の片隅で当たり前に友達を作って『大切な人』のそべでごく普通の人間として生きていきたい・・・」
失った12年間を少しでも取り戻したいと巌窟王は話した。
それともうひとつ、何か頼みごとをしたが、それだけは譲れないと断られる。
巌窟王は高遠になにもかも世話になったから最後まで従うと言った。
「それでいい、巌窟王」
電話を切って大きく息を吐く高遠。
「12年も闇の中でドブネズミのように暮らしながら、あれほど激しい憎しみを培ってきたのに」
「日の光のもとに這い出ればひとりの平凡な人間に戻ってしまうものなのだな・・・」
「鉄の意志と燃え盛る憎悪で、私の課した過酷な計画を忠実に遂行してきた巌窟王はもはやいない・・・」
「残されたのはただの矮小な凡人のみ・・・か・・・」
高遠に追われる夢を見て目をさましたはじめ。
いたのはロンタオのアパート。
食事を済ませて、ロンタオの昔の写真のアルバムを見たりして二人で楽しんだ。
キングドラゴンホテル、香港日本語新聞社。
その中に、父が最後に撮ってくれたという総督官邸前で撮った写真。
そして、日本語新聞を手渡されて、その一面を見て驚くはじめ。
日本人警官死亡
渋滞の明智健悟警視昨夜死亡
それに気づいたロンタオは、何かに驚きながら仕事に行くと言って慌てて出て行った。
一人になったはじめは再びあの廃墟へと潜入。
そこにあるものを徹底的に調査するが、必ずここにあるはずのものが見つからない。
そんなことがありえるのか?
そこで、警察に見つかってしまうが、一人の男に助けられる。
格闘技に長け、驚く程強いその男。
それは、酔拳の達人・小龍(シャオロン)だった。
スポンサーリンク
感想
まさかのスペシャルゲストが登場。
小龍は沖縄のディープブルー以来の再会。
金田一シリーズでは珍しい武闘派キャラクターです。
これは心強い味方が現れたなと思いますが、彼はどうやってここまできたのでしょうかね。
事件を聞きつけたとかなんとか言うのでしょうが、そんな簡単にこの廃墟の場所がわかるものかのか・・・。
はじめも現場に潜入したり、警察の目をかいくぐったりとなかなか無茶なことをしますが、シャオロンも公務執行妨害を堂々とやってのけるのは相当なもんです。
しかも、廃墟のまわりには見張りがいたにも関わらず、洞窟内に鑑識がいないことは非常に不思議に思うところ。
今まで発見されていなかった洞窟でしかも事件との関連性があるとなると、まだ調べている真っ最中で、ましてや生活していた痕跡や狩谷の遺品などはすでに回収されていると思うのですが。
ただ、この作品は、トリックや事件に関することはあまり徹底しておらず、とにかくはじめと高遠のラストバトルが終息へと向かう作りになっているので、こういったところではツッコミところは多いですね。
各事件でツッコミ記事なるものを作ってみてはいますが、この事件に関してはちょっとかけませんね。
せっかくの超長編で面白いストーリーで作られているのに台無しになっちゃうので、この「金田一少年の決死行」だけは例外って形になりますね。
そして気になるこの先の展開。
シャオロンが来てくれたことでこの場は助かりましたが、だからと言ってはじめの濡れ衣が晴れるわけではない。
ここからどのようにして事件解決へと向かうのか?
それに、衝撃的なニュースとして、明智の死亡が新聞で発表されました。
これは本当なのか?
何か意味があるのか?
そしてあの時のロンタオの反応はなんなのか?
スポンサーリンク