「蟻地獄壕殺人事件」密室トリックの真の意味とは!?金田一少年の事件簿

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※以下の内容はネタバレを含みます※

 

第二の事件で、西4から西6にかけて作られた密室、その意味は一体何だったのだろうか?
また、東棟に関しては、いくつか鍵が閉められてはいたものの、完全な密室となっているのは馬江田のみ。
華形の死体が見つかった時に、密室の内部にいたのが蜂倉と祝木のみだったことで、二人に容疑を向けたことが考えられるが、密室の意味はそれだけではないと思われる。

第6話で金田一が言っているように、二人に容疑をかけたいのであれば、最初からそうすればいいだけのこと。
それをわざわざ、第一の殺人で、彩世の死体を西4に置き、第二の殺人で華形の死体を西6に置いて、あちこちの鍵を閉める。
といったまわりくどいことをやったのか?
それは、ターゲットが複数いることを利用し、トリックを成立させるためのものだと考えられる。

第7話終了時点で、犯人は舞谷かえでで決定。

そしてトリックとして、今ある仮説で最も有力なのは、死体の毛布に隠れていた説
第一の殺人から第三の殺人まで含めた一連の流れは以下

※犯人目線

1.彩世殺害

2.バイタル計測器を自分がつける(証拠あり)

3.彩世の死体を西4へ置く

4.バイタル計測器を彩世の死体へつける

5.自室に戻る

6.彩世のバイタル停止~死体発見の騒ぎが起きて、インターホンで呼ばれる

7.誰かが死体に毛布をかける

8.全員自室へ戻る

9.華形殺害

10.バイタル計測器を自分がつける(証拠あり)

11.東棟の各所の鍵を閉める

12.華形の死体を移動しながら西棟の各所の鍵を閉める
(西4+西6+蜂倉の部屋+祝木の部屋の密室成立)

13.華形の死体を西6へ置く

14.バイタル計測器を華形の死体へつける

15.西4へ戻り彩世の死体にかけてある毛布に潜り込む

16.騒ぎが起きて司、舞谷(自分)以外の全員が西4へ集合

17.全員西6へ向かう

18.誰もいなくなった隙を見て自室へ戻る

19.インターホンで10分後に広間にくるよう連絡がある

20.広間へ時間通り到着

21.全員自室へ戻る
(ここまでが一日目の夜)

22.なにごともなく自室で過ごす

23.二日目の夜、夕食時に祝木の飲食物に睡眠薬を入れる

24.夕食を早めに済ませ、自室へ戻るふりをして西4へ向かう

25.西4の彩世(西6の華形)の死体にかけてある毛布の中に隠れる

26.祝木が通過したことを確認し、祝木の部屋へ向かう

27.眠ったタイミングを見計らって祝木の部屋へ侵入

28.祝木を殺害しようとしたところで金田一に止められる

ここまでが第7話時点での推理の流れです。
かなり多数の方がこの線で推理していると思われますが、この全体の流れを見てわかる通り、第一の殺人で彩世の死体を西4に置いた理由は、第二の殺人で密室を作るためのものだったと考えられる。

そして第二の殺人、密室を作った理由は、普通に考えれば、密室内部の者しか殺害できないため、容疑者は内部の人物に絞られ、外にいることになっている犯人が鉄壁のアリバイを手に入れるためのもの。
しかし、この事件に関しては、それだけではない。
もし、アリバイ作りと容疑を蜂倉と祝木に向けるためのものだとしたら、金田一が指摘するように、最初からそうすればいい。
だが、第二の殺人では無意味にあちこち鍵を閉めている。
では、その鍵のかけている場所のおさらい。

wpid-1423100935227_1_1.jpg

華形のバイタル停止の警告ブザーが鳴った時点で鍵が閉まっていたのは上図の計4ヶ所
のところの扉は南側(見取り図で上側)、のところは西4のホール内部からでないと開閉ができないようになっている。
そして、その後のそれぞれの行動を見てみると・・・。

 

wpid-2015-02-09_23.57.32.jpg

このようになる。
では何故このようなことをしたのかを考えてみる。
仮に密室を作ることだけを目的とした場合のところは開けておくことになる。
そうすると

西4のみ鍵を閉めた場合の流れ

1.馬江田が華形へ連絡

2.インターホンに出ないために華形の部屋へ向かう

3.西4のホールが内側から鍵がかかっているため、いつきへ開けに来るよう連絡

4.いつき側からも西4に鍵が閉まっていて先へ進めないために再度いつきから馬江田へ連絡

5.馬江田から蜂倉、祝木へ鍵を開けに来るよう連絡

6.蜂倉、祝木が鍵を開けに来て、西6に華形の死体があることを知る

7.西4のいつき側の鍵を開けていつきと合流

8.馬江田、いつき、蜂倉、祝木の4人で西6へ向かう

9.華形の死体発見後、金田一、美雪、巳月、司、舞谷へ連絡

という流れになる。
本編で実際に行われた、東棟、西棟の鍵を閉めたパターンと、西4のみの鍵を閉めたパターンを比較してみて違うところは・・・。
死体発見時にいるメンバー!!
つまり、舞谷、司以外の全員をその場に集め、そこでインターホンで司、舞谷に連絡させて、蜂倉、祝木以外に犯行は不可能だったと思わせるため
その全員を集める手順が東棟、西棟の鍵を閉めた理由だと考えられる。

 

 

 

 

だが、しかし!!

 

 

 

 

これにもちょっと違和感ありです。

はたして本当に死体発見時に全員(司、舞谷以外)が居合わせる必要があったのだろうか?

もう一度、西4のみ閉めた場合のパターンを考えて欲しい。
そのパターンで現場にいないのは、金田一、美雪、巳月・・・そして司と舞谷。
それこそ金田一の言うように、蜂倉と祝木に罪をなすりつけるつもりなら、これで十分だと思うのだが・・・。
馬江田が西棟へ向かい、西4の南側(見取り図上側)の扉の前で立ちふさがっていて、西4のいつき側にはいつき、そして西6の先からは蜂倉と祝木が向かってくるわけで、仮にもし密室内部に犯人がいるとすれば、馬江田、いつき、蜂倉、祝木の四人に囲まれた袋小路状態。
そしてその全員が西4に集合し、西6へ向かう。
ここまでの道のりで、この4人以外に誰とも出会わなければ、金田一、美雪、巳月のアリバイは成立するので、わざわざ全員を集める必要はない。
さらに、密室内部に隠れる場所があったことが発覚した場合、疑いは逆転し、死体発見時に現場にいなかった人物が容疑者となる。
西4のみ鍵を閉めたパターンで、現場にいないのはは金田一、美雪、巳月、司、舞谷の五人。
西棟、東棟を閉めたパターンで、現場にいないのは司、舞谷の二人。
容疑を逃れるどころか、隠れる場所が暴かれた場合まで想定すると、容疑者は絞られてしまっています。
西4のみ閉めたパターンでは、現場にいなかった人物は五人もいるのでまだ言い逃れはできたと思うのですが・・・。
いくら考えても犯人の意図がよくわかりませんね。

これがこの第二の殺人の密室に対する違和感の原因です。
どう考えても全員を集めたことで、墓穴をほっているようにしか見えず、その理由がはっきりわかりません。

多数の方々が、「密室は全員を集めるため」と唱える中で、あえて自分は「密室は全員を集めるためではない」という方向で考えてみたいと思います。
なにも根拠はないですし、ヒントすらないのでそれ以外に考えようがないのですが・・・。
上記二つのパターンを比較して思うこと・・・。
それは・・・。

 

 
金田一が同行しているか?
死体発見当時、金田一がその場にいるかどうかが重要なのではないかと推測します!
確証はありませんが、裏で糸を引いているのはあの高遠です。
その意味こそわからないのですが、奴なら考えそうなことなのでないこともないかなと思います。


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