金田一少年の事件簿ファイル1「オペラ座館殺人事件」①【ネタバレ・内容・あらすじ】

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主要人物紹介

金田一一
きんだいちはじめ
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私立不動高校2年生
演劇部所属
音響係

落ちこぼれ生徒として学校では有名。
遅刻、早退は当たり前で授業は半分はさぼっている。
テストはほとんど赤点で、その上スポーツもまるでダメ。
教職員の中でも典型的な落ちこぼれとして扱われている。
天才名探偵と言われた金田一耕介の孫
じっちゃんに教わったというマジックが得意

七瀬美雪
ななせみゆき
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私立不動高校2年生
演劇部所属
成績は学年トップで生徒会長

ファンクラブまであるサッカー部の加背先輩を美雪がフッた
「まさかあの金田一一が好きとか?」
「あんなクズ男と美雪とでは釣り合わない」
とまわりの女子に笑われるが、少々頼りない、幼稚園からの幼馴染の金田一とは仲が良く、放っておけない。

登場人物

緒方夏代
おがたなつよ
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私立不動高校教員
音楽担任
演劇部顧問
布施光彦
ふせみつひこ
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私立不動高校3年生
演劇部部長
日高織絵
ひだかおりえ
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私立不動高校2年生
演劇部所属
有森裕二
ありもりゆうじ
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私立不動高校2年生
演劇部・美術部所属
小道具係
桐生春美
きりゅうはるみ
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私立不動高校2年生
演劇部所属
仙道豊
せんどうゆたか
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私立不動高校2年生
演劇部所属
大道具係
早乙女涼子
さおとめりょうこ
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私立不動高校3年生
演劇部所属
ヒロイン役
神矢修一郎
かみやしゅういちろう
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私立不動高校2年生
演劇部所属
照明兼役者
黒沢和馬
くろさわかずま
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リゾートホテル「オペラ座館」オーナー
月島冬子(故)
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私立不動高校
演劇部所属
剣持勇
けんもちいさむ
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警視庁捜査一課
殺人課警部
結城英作
ゆうきえいさくい
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医者

 

舞台

孤島にあるリゾートホテル「オペラ座館」
従業員は3人
島の行き来や食料、物資の調達は船で行っている。
その造りはまるでオカルト映画に出てくるような年代物。
奥には前の持ち主の資産家が、演劇好きで作ったという本格的な劇場があり、古くなっているため、合宿が終わったころには取り壊される予定なのでタダで貸してくれるという。
このリゾートホテル「オペラ座館」で、私立不動高校演劇部のメンバーは合宿を行うのだが・・・。

オペラ座の怪人「ファントム」とは?

緒方先生の説明
怪人「ファントム」は醜い素顔を隠すために、仮面をつけている。。
音楽の才能があったが、顔が生まれつきあまりに醜かったため、オペラ座の地下で人知れず生きたという。
その彼が、かけだしの美しいオペラ歌手・クリスティーンの恋をした。
それが全ての始まりであり、恐ろしい連続殺人の幕開けとなった。

自殺した演劇部員・月島冬子とは?

演劇部部員はみな、月島の名前を口に出すのさえ避けて、何かに恐れているように見える。
月島冬子とはいったいどのような人物で、生前に一体何があったのか?
有森裕二の話
とてもくったくなく笑う気立てのいい子で、舞台の上でも明るい声はよく通り、彼女のヒロイン役は誰もが認めるハマり役だった。
合宿の一か月の放課後、理科準備室で誤って硫酸を頭からかぶってしまい、顔が手術でも直せないほど焼けただれてしまった。
それを苦に病院の屋上から飛び降り、命を落とした。
彼女が自殺したその晩、演劇部部員たちが見舞いに訪れると、病院の屋上に、彼女は現れた。
静かに顔に巻かれた包帯をほどく彼女・・・。
ほどけていく包帯の向こうで、部員たちは彼女の声を聞いた。
その声は、どんな舞台の時よりもはっきりと通っていた。

「私はオペラ座の怪人」

「思いのほかに醜いだろう?」

「この禍々しき怪物は、地獄の業火に焼かれながら」

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「それでも天国に憧れる」

そう言い残して、彼女は飛び降りた・・・。

ころセリフは、劇中で「オペラ座の怪人」がヒロインに恐ろしい素顔を見られた時に言うセリフで、彼女がどんな思い出このセリフを言ったのか、今となってはわからない。

 

第一の殺人・日高織絵殺害

合宿初日の夜、夕食に現れない日高を心配していたところ、どこからか女性に悲鳴が聞こえてくる。
日高の身になにかあったのではないかと騒ぎ始め、悲鳴の出処を捜す演劇部メンバーたち。
手分けして探し回るが日高の姿はなく、そうこうしているうちに劇場の開幕ベルが「オペラ座館」に鳴り響く。

急いで劇場へと向かう金田一と美雪。
真っ暗のままの劇場の証明を点灯し、金田一の見たものは・・・。

まばゆい光が美しく交差しながら、変わり果てた日高織絵を闇に照らし出した

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重さ数百キロはあるだろう鉄の照明機材が彼女のきゃしゃな体を惨たらしく押しつぶしていた

その死体はまるで完成されたような、一種異様な美しさがあった
さっきまで血のかよっていた日高織絵の体は人形のように白々として
息絶えていたのだ


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事件概要

被害者
日高織絵

第一発見者

金田一一
七瀬美雪

死因
右肩から腰にかけて潰され、折れた肋骨が複数内蔵につきささったことにより即死

現場検証

剣持
劇場の古さから、老朽化によって証明が落下したことによる事故死と判断

金田一
証明を吊り下げていたワイヤーの切り口から、殺人と判断

アリバイ
悲鳴が聞こえた時には食堂に、被害者・日高織絵と謎の客人・歌月を除く全員がいた

謎の客人・歌月

オーナー黒沢の話では、その場に一度も姿を現していない客人がいるという。
一日前に「歌月」という名前でチェックインし、溜まっている仕事を片付けたいから部屋には誰も近づけないでほしい、食事も全て部屋で済ませると言われた。
その容姿は、顔に包帯をぐるぐる巻きに巻いていたという。

歌月逃亡

オーナー黒沢が、謎の客人・歌月の存在を思い出し、唯一アリバイのない人物である歌月が怪しいと考え、歌月の部屋へ向かう

歌月の部屋へ突入するが、中は無人で、部屋中ズタズタに切り裂かれ、嵐の夜、激しく降る雨の中で窓が開け放たれていた。
部屋の隅には包帯とスーツケースがあり、ケースもズタズタで中身は空だった。

浴室の壁に、「地獄の業火に焼かれよ」と血糊のようなもので大きく書かれていた。

孤島に取り残される!?

殺人鬼のうろつく島には一秒だっていられないと、布施が騒ぎ出し、荷物を持って仙堂とともに、港に停泊しているクルーザーを目指す。
激しい嵐の中では無茶だと止める黒沢に構わず、港に到着した布施と仙道だが、つないでいたロープは何者かに切断され、クルーザーは流されてしまっていた。

事件発生前後のの状況

舞台の練習中に日高はひどく何かに怯えていた。
その後、夕食時に日高織絵だけが現れない。
日高を探しに行こうとしたところ、どこからか女の悲鳴が聞こえる。
緒方先生の指示で演劇部全員で急いで日高を探しに行く。
有森は外へ、神谷はロビーへ向かい他は不明。
見つけられないうちに劇場の開幕のベルが鳴る。
金田一と美雪が劇場に到着。
真っ暗なのでみゆきに証明をつけてもらう。
日高織絵の死体を発見。
警察は天候が回復するまでは来られないため、剣持警部による事情聴取。

登場人物の行動と発言

金田一一
劇場の開幕ブザーの音を聞いて、現場に最初に到着し、日高の死体の第一発見者となる
七瀬美雪
金田一とともに行動し、同じく日高の死体の第一発見者となる
緒方夏代
演劇部顧問

舞台の練習中、日高の演技について軽くダメ出しをする
オペラ座の怪人の説明をし、怪しく笑う
布施に「あなたは少々怒りっぽい」と忠告する
夕食時に席についている名札を見て自分の名前の席に着くよう指示
女性の悲鳴が聞こえた時に、その場にいない日高をみんなで探すよう指示
事件後の事情聴取で日高の悲鳴が聞こえた時には、全員食堂にいたのでこの中に犯人はいない、自分たちには彼女を殺せるはずないのでは?と切り出す
布施光彦
部長・怪人「ファントム」役

何かと金田一ともめたりして、いつもイライラしている
小道具の中の本物のボウガンは布施が自宅から持ってきたもの
日高織絵
被害者

早乙女に突き飛ばされた後から、様子がおかしくなる。
心配する金田一と美雪だが・・・。
「金田一君、美雪ちゃん、あ・・・あたし」

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そう言ったきり黙り込んでしまう。
その目は、何か恐ろしいものでも見たかのようにひどく怯えきっていた。
日高はこの言葉が最後となる。
有森裕二
ヒロインの恋人役兼小道具係

美術部にも所属していて小物を作るのが得意
月島冬子について金田一に聞かれ、自殺した現場に演劇部がいたことと、その時の様子を話す。
桐生春美
カルロッタ役

普段はマジメで堅そうなイメージだが、舞台に上がると一変し、役になりきる美人女優となる
仙道豊
脇役兼大道具係

合宿中は大道具を使わないからといって暇をそうにしている。
早乙女涼子
月島冬子の代わりにヒロイン役となった。
ミスが多い日高に対してきつくあたり、練習中に日高を突き飛ばし、腹を立てて練習を放棄する。
神矢修一郎
ヒロイン・クリスティーン役
早乙女が日高にきつく当たっているのを見て、彼女を外そうと提案する。
月島冬子の写真を持ち歩いており、一人になった時に写真を見ながらガタガタと震えている。
黒沢和馬
オペラ座館・オーナー

孤島にある明治時代の資産家の別荘を10年前に買い取り、ホテルとして改装し「オペラ座館」を経営している。
不動高校演劇部を歓迎し、久しぶりに若い人が沢山来てくれたと喜ぶ。
左頬に大きな傷跡がある。
ここの劇場でいいこともよくないことも色々とあったと呟くオーナーに、金田一が何かあったのか?と聞くと顔色が変わるが、「ネズミが多いから気をつけて」とごまかされる
剣持勇
警視庁捜査一課警部

たまたま休暇でオペラ座館を訪れている。
日高の死体発見時に現場を見て、老朽化した証明の落下による事故死と判断
結城英作
医者

横浜の開業医
夕食時にナイフとフォークはいらない、使い慣れたもののほうが食がすすむからと言って、手術用の鉗子とメスで食事をする変わり者。
日高殺害後に検死を行う。
「なかなか劇的な死体でした」と気持ち悪い発言をする


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伏線的要素

黒沢オーナーの過去は?
ここで色々とあった・・・とつぶやき、金田一に何かあったのか?と聞かれるとその表情は一変し、「ネズミが多いから気をつけて」と話をそらすが、何かを隠している様子。
頬の大きな傷も明らかに意味があるように見える。
このオペラ座館で一体何があったのか?
精巧な小道具の矛盾!?
美術部にも所属している有森が、本物そっくりの短剣を作っている。
つくりものだというが、そこまで精巧に作る必要があるのだろうか?
また、見方によっては、金田一の前でわざと短剣を落としているようにも見える。
ボウガンは布施の所有物で本物を持ち込んでおり、実際に矢が発射されることを金田一が証明している。
短剣は本物そっくりに手作りしているのに対し、ボウガンは本物を持ち込むというところに矛盾が生じている。
作成に間に合わなかったのだろうか?

ヒロイン役の変更
月島が自殺したことにより、その代わりとして早乙女がヒロインを演じることになっている。
早乙女は、演技に対してアグレッシブで、誰よりも貪欲に挑んでいる様子。
ミスの多い日高にイラついていることと、月島が自殺したことでヒロイン役を得ていることから、どちらも動機はあるが、パターンがベタ過ぎる。
どちらかといえば、今後の被害者となりそうな立場。
日高は何に怯えていた?何を言おうとした?
早乙女に突き飛ばされた後に、突然様子がおかしくなり、「金田一君、美雪ちゃん、あ・・・あたし・・・」そう言ったきり黙ってしまう。
彼女は何に対し怯えていたのか?そして何を言おうとしたのか?
さらに言うとどのタイミングから怯え始めたのだろうか?
合宿に向かう道中の電車の中ではテンションが高く、ミーハーな女の子っぷりを見せているが、オペラ座館に到着して、舞台の練習中は終始様子がおかしく、ほとんどしゃべらない。
その場で何かを言おうとしているが、話すことができなかった・・・。
これは恐怖のあまりに話せないというよりは、恐らくその場にいる誰かの秘密を知ってしまい、その人物がいる前では話せないので言葉を詰まらせたのではないだろうか?
月島自殺と日高殺害、謎の客人・歌月の関係は?
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月島冬子が自殺する前に放った言葉、「地獄の業火に焼かれながら、それでも天国に憧れる」
そして、日高殺害後に謎の客人・歌月の部屋の浴室の壁には「地獄の業火に焼かれよ」と書かれていることから、月島の自殺と日高の殺害は関係しているといえる。
オーナーしか直接会っていない歌月は包帯ぐるぐる巻きでまるで自殺前の月島、そして、オペラ座の怪人・ファントムのよう。
見立てを利用した変装で、動機は月島の自殺に関連する怨恨の線がありそう。
神矢と月島の関係は?
写真を手に取り、何かを思いながらその手は震えている。
その時の様子から、月島の写真を常に持ち歩いている様子。
何を思いながら震えているのか?
恐れているのか?恨んでいるのか?失ったことの悔しさなのか?
劇場と音響室
劇場の入口の扉が片側が壊れていて開けっ放しの状態になっている。
音響室の機材は十年前のものだが今でも十分使える。
ただ、掃除をしていないのでホコリだらけになってしまっている。
謎の客人・歌月とは?
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演劇部が来る一日前にチェックインしたという謎の客人・歌月は、仕事がたまっているから誰も部屋に近づけないでくれ、食事も部屋で済ませるから、といって閉じこもり、黒沢オーナー以外は誰も会っていない。
日高の死体発見後に歌月の部屋を調査するが、部屋の中には誰もおらず、窓は空いていた。。
部屋の中はズタズタに切り裂かれ、浴室の壁には「地獄の業火に焼かれよ」の文字。
部屋の隅にはズタズタにされたスーツケースと包帯。
逃亡した歌月・・・。
一体どのような人物だったのだろうか??


感想
久々に最初から読んでみましたが、意外と覚えていなくて、純粋に楽しめそうです。
まあなんと言っても呼んだのは20年近く前のことですからね。
読んでみて感じたのは、絵はもちろん進化はしてますが、この頃の方がホラー・ミステリー色が強くて、雰囲気がいい感じです。
そこにいる人たちの恐怖感とか臨場感が伝わってきて、マンガでもスリルがあっていいですね。
書いているうちになんとな~く思い出してしまう部分も出てきてしまいますが、これを初めて読んだ時の楽しさを懐かしむ感覚も独特で、やっぱり話を知っていても愛着は湧いてくるものですね。


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