金田一少年の事件簿「オペラ座館殺人事件」③【ネタバレ・内容・推理】

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前回までのあらすじ

私立不動高校2年、金田一は幼馴染の美雪の頼みで、演劇部の合宿を手伝うため、孤島のホテル「オペラ座館」にやってきた。
ところがそこで、とんでもない事件に巻き込まれる。
合宿一日目に、部員の日高織絵が照明の下敷きになって殺され、翌朝、同じ部員の桐生春美が木に吊るされて殺された。
台風で孤立したこの島には、金田一と美雪を含めたホテル客11名とオーナー以外、従業員2名のみが残されている。
そして、犯人と思われる男「歌月」
奴は第一の犯行の直後、呪いの言葉を残して姿を消したまま行方知れず。
殺人鬼「歌月」は「オペラ座の怪人」を気取りながら、今もこの島のどこかでチャンスをうかがっているのだろうか?
金田一少年の事件簿「オペラ座館殺人事件」②

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内容・ネタバレ


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第三の犠牲者

フロの水が漏れるからと言われ、美雪の部屋に向かう金田一。
天井から水が染み出てきていることから、2回の真上の部屋に当たる緒方先生の部屋のシャワーが出っぱなしなのではないかと推測した金田一だが、その水の中に、赤い血が混じっていることに気が付く。
剣持警部も同行し、部屋にかけつけた時には、緒方先生は変わり果てた姿で発見された。

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緒方先生殺害は計画的見立てではない!?

バスタブの中で死亡している緒方先生の姿を見て、また「オペラ座の怪人」の三人目の犠牲者の見立てだという美雪だが、金田一はすぐにそれを否定した。
緒方先生は「オペラ座の怪人」の三人目の犠牲者のように水死ではなく、頭を殴られている。
見立てに沿って入浴中に殺害するのならば、撲殺ではなく、バスタブに押し付けて溺死させるほうが自然。
さらに、先生の手を見ると、中指だけはがれた状態で、他の指にはつけ爪がつけてある。
音楽担任である緒方先生は、爪を伸ばすとピアノが弾けなくなることから、普段は取り外しのきくつけ爪をしていたと推測できる。
しかし、つけ爪をしたままフロに入る人などはいない。
つまり、この浴室は単なるこじつけで、先生は別の場所で殺され、この浴室に運ばれたことになる。

緒方先生殺害の目的は?

恐らく緒方先生殺害は予定外のアクシデント。
脱衣所に置いてある服は昨日被害者が着ていたものとは違っていたことから、犯行時に服に血が付いて処分したと思われる。
その中のストッキングだけは大量のホコリがついて汚れていた。
つまり、殺人現場は人があまり踏み込まない場所。
先生は、ふとしたことから何かを見つけたことにより、殺されてしまったのではないか?
そしてあたかも今までの殺人のつ好きかのように偽装した。
だとすると、緒方先生はいったいどこで殺され、何を見たというのか?

早乙女と月島

早乙女は、金田一と美雪の元を訪れ、『怪人』ファントムを名乗る人物から届いたという脅迫状を見せる。

脅迫状の内容

今晩のマルゲリート約は月島冬子に歌わせよ
さもないとファウストの呪いがお前にゆりかかるであろう

オペラ座の怪人

その内容は劇中で『怪人』ファントムがオペラ座支配人に出したものと酷似していた。
しかし、なぜこのような脅迫状が早乙女に届くのか・・・?
なにか隠しているのではないか?と早乙女に聞く金田一。

そして、早乙女は涙を流し怯えながらも、月島冬子の身に起きた事故当時のことを語りだす。

劇団やプロダクションのスカウトが大勢くるというコンクールを目前に、月島に主役を奪われたことを妬んだ、早乙女、日高、桐生の三人は、ちょっと脅かしてやろうと月島を理科準備室に呼び出し、服に掛かるく焦げ穴でもつけてやろうくらいの気持ちで、ほんの少しの硫酸を用意して待ち伏せていた。
ところが・・・。
硫酸でスカートに穴が開いたことに驚き、そのまま薬品棚にぶつかる月島。
そして、運悪く、龍さんの瓶が彼女の顔めがけて落下し、瓶が割れて、顔全面に硫酸を浴びてしまったという。

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怪人ファントム現る!

金田一は早乙女と月島の出来事を剣持に話し、犯人はわりと近い関係にある人物、親しい知人、もしくは恋人あたり。
何かのきっかけで真相を知った犯人は、復讐の機会をうかがい、今回の合宿のことを知り、前日にホテルに入り、一連の殺人劇を実行したのではないかと推測。
『オペラ座の怪人』をなぞることによって死んだ月島の無念をはらすつもりなのか?
一方、部屋で怯えている早乙女を元気づけようとする美雪。

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部屋の窓ガラスを割って、部屋に侵入してきた怪人ファントムは刃物を取り出し、美雪と早乙女にゆっくり近づく。

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消えた怪人!逃亡?それとも・・・

物音で気づいていた金田一と剣持が駆けつけ、ファントムを追い詰めたように思えたが、ファントムは美雪と早乙女を襲うのをやめ、廊下へ出て逃亡を図る。
その後を追う金田一と剣持だが、ファントムの投げた火炎瓶により足止めをくらってしまう。
なんとか金田一が消火したあと、怪人の逃げた方向へ向かう。
外から侵入した怪人ファントムは、廊下の絨毯に足跡を残しながら逃亡。
すでに怪人の姿は見えないが、廊下に沿って角を曲がっている足跡を追う金田一。
しかし、角を曲がったところで反対側から来た有森と鉢合わせ、ぶつかってしまう。

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それに続いて有森の後ろから神矢と仙道も現れる。
そこへ剣持、美雪、早乙女も合流。
怪人ファントムの足跡が、開けっ放しになっている窓へのほうへ向かっているのを発見する。
窓から逃げたのか!?
と外の様子を見る金田一と剣持だが・・・。
窓の外は断崖絶壁と荒れた海。

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そこに、ファントムの仮面が浮かんでいた。
怪人ファントムは海に落ちたのか!?
廊下の向こうからは4人が来ていたことから他に逃げ場はない。
絶壁をつたっていくことも、ロープで2階へ逃げるのもこんな強風では不可能。
はさみうちにあって焦った犯人は窓から逃げようとして崖から落ちた。
そうとしか考えられない・・・。
しかもこの荒海では助かってはいないだろう・・・。
このファントムが追い詰められて死んでしまうところまで、『オペラ座の怪人』と同じだった。

怪人ファントムは誰?

怪人ファントムが海に落ちたという結末に違和感を感じる金田一は、窓の枠を指先でなぞり、これはトリックだと睨む。

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そして、推理が正しければ『歌月』の正体はおそらくあの人・・・。
騒ぎに気づいた黒沢がずぶ濡れの状態で駆けつける。

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犯人は死んだ、歌月はあやまって海へ転落し、『オペラ座館』の殺人劇のあっけない幕切れ。
オレたちは助かったと喜ぶメンバーだが・・・。

「いや・・・まだだ」

「この殺人劇の幕はまだ降りてない!!」

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感想

これはまたよくできた展開になっちゃいましたね。
ここまで忠実に見立てが成立する事件もなかなか珍しいですが。
緒方先生殺害は完全にたまたまなはずなのですが・・・。
結局、怪人ファントムは何がしたかったのでしょうか?
早乙女を殺すつもりだったのか?
なんのためにあんなに堂々と現れたのでしょうか?
この逃亡劇を見せるため?
それにしてはリスクがありすぎるような・・・(^^;


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