
前回のあらすじ
※以下からの内容は解決編のネタバレを含みます。
内容
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事件の真相と犯人の正体
金田一は美雪に何かを頼み、有森を呼びに行こうとして、廊下を歩いている有森とぶつかる。
すでに全員が食堂の席についており、最後に到着した有森。
これから、この連続殺人の全貌と、犯人「歌月」の正体を暴くという金田一。
「歌月」は死んでいて、事件にカタが付いたようにも見えたが、そもそも「歌月」という男の存在自体がトリックだった。
演劇部部員たちがホテルにくる前日に、犯人は「歌月」を名乗りチェックイン。
部屋に入ってこないよう言ったあと、こっそりホテルを抜け出して、島を出る。
島の脱出には、空気を抜けばスーツケースにも入るモーター付きのゴムボートを使用。
部員たちが島に来た時にはすでに「歌月」の部屋は無人だった。
つまり、「歌月」なんて男はどこにも存在せず、島を抜け出した犯人は、翌日何食わぬ顔で再び島を訪れた。
そう・・・。
「犯人はこの中にいる!!」
アリバイ崩れる!!
日高織絵の死体が発見される前、悲鳴が聞こえた時には全員が食堂にいた。
しかし、それは犯人のアリバイ工作だった。
まず、犯人は劇の練習中に音響設備を使って劇中の日高の悲鳴を録音する。
そして夜、「月島の事件のことをバラす」と脅して、アリバイ作りのために全員が食堂にいる時間帯を狙って日高を呼び出す。
その数分後、音響室でタイマーセットされたオープンリールが回り、テープの悲鳴がホテル内に響く。
それを聞いて部員たちが食堂を飛び出し、日高を探しに行く。
しかし、その時、日高織絵はまだ生きていた!
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日高が呼び出された舞台は緞帳が下りていて、音響が日高には一切聞こえない状況で、悲鳴の音声を流したのだ。
そして犯人は、日高を捜すフリをして、食堂を飛び出した犯人。
その足ですぐに劇場へ向かい、日高の本当の悲鳴や物音を消すために、開幕ベルを鳴らし、証明のワイヤーを切って彼女を殺害した。
それから緞帳を上げて、あたかも今来たかのようにみんなに紛れて現れた。
これにより犯人はアリバイを確実なものにしていた。
予定外の殺人
犯人が悲鳴の録音されたオープンリールを回収しようと劇場に忍び込んだのを偶然にも緒方先生が見つけ、後をつけた。
そして音響室でオープンリールを先生に見つけられた犯人は、そこらにあるものをつかんでとっさに殴りつけて殺害した。
2つの証拠
緞帳の裏に血痕があったことから、日高織絵殺害の瞬間に緞帳が下りていたことになる。
音響室では、部屋の浴室で発見された緒方先生のつけ爪のうち、なくなっていた一つが、音響室で見つかった。
犯人は自ら名乗り出る!!
犯人は海に落ちてしんだのではないのか?
しかし、それすらも犯人のトリック!
犯人は生きている!
そしてこの中にいる!
一体誰なのか!
「時間が来れば犯人は自分から名乗り出る!!」
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