
Contents
前回までのあらすじ
教師・小田切との交際を何者かに暴露され、故郷で許婚と結婚することになった時田若葉。
彼女を追って金田一たちは彼女の故郷、青森県「六角村」を訪ねた。
そこで、時田家の地下室に眠る「首のないミイラ」を発見する。
さらに、結婚パーティの最中に、密室の教会で時田若葉が惨殺される。
かのじょのドレスに残されたメッセージ「七人目のミイラ」とは?
この村の守り神という「七体のミイラ」との関係は?
事件当時から姿を消した兜霧子ははたして犯人なのだろうか?
謎はなにひとつ解かれぬまま、「第二の殺人」をむかえることになった。
異人館村殺人事件③
内容
一色寅男は呪いで死んだ!?
一色の館に金田一が訪れた翌朝。
館の冷蔵庫の中で、右足を切り取られた一色寅男の死体が発見される。
背中に「七人目のミイラ」の復讐は未だ終わらず、の文字。
一色寅男の死体を見て妙なことを口走る時田十三。
「やっぱり『あいつ』の呪いなんだ・・・!」
「『あの日の六人』は皆殺しだよ・・・!」
スポンサーリンク
有毒ガス地帯
一色寅男の死亡推定時刻は夜中の2時から4時。
鋭利な刃物で心臓を一突きにされていた。
なぜ犯人は死体の一部を切り取ったりするのか?
時田十三が言っていたあいつとは?あの日の六人とは?
事件について考えていた金田一の目線の先に、茂みの中に入っていく時田十三の姿が見えた。
後をつける金田一。
時田を見失ってしまうが、「この先入るべからす」と書かれた看板とロープがある場所を見つける。
少しくらいいいだろうとロープをくぐる金田一だが、それを見ていた風祭に止められる。
風祭の話では、その先は所々有毒ガスが噴出していて危険だという。
犯人逮捕!?
警察が一色殺害の容疑で草薙を逮捕しようとしていると風祭から聞く金田一。
それを聞いて慌てて俵田のもとへ駆けつける。
本気で草薙が犯人だと思っているのか?
昨日ケンカはしていたが、あんなヨボヨボのバーさんが一色を一人で逆さづりにできるのか?
と抗議する金田一だが俵田は・・・。
動機は十分、兜霧子が共犯だと言ってとりあおうとしない。
では霧子の動機はなんなのか?
密室の謎は解けたのか?
と問いかける金田一。
スポンサーリンク
草薙三子殺害
金田一と俵田がやりとりをしている間、美雪の元に一匹の猫がちかよってくる。
美幸が悲鳴をあげたことで、金田一と俵田が駆け寄ってくる。
「この猫がくわえてるもの・・・!!」
「人の指!?」
そして、草薙三子の死体が発見される。
部屋のカーテンにはまたしても「七人目のミイラ」によるメッセージが残されていた。
ミイラと死体の関係
草薙の死体とメッセージを見て何かに気が付く金田一。
時田若葉、一色寅男、草薙三子の死体と館にあるミイラを確認したところ、全てミイラと同じ部分が切り取られていることがわかった。
全てが偶然の一致とは思えない。
七人目のミイラからの警告
密室の調査をするため教会を訪れた金田一、美雪、小田切だが、どの窓も内側から鍵をかけるとビクともしない。
ベッドの上の天窓も鉄格子がついていて、人の頭が通るのがやっと。
そこへ、俵田が現れ、ここには秘密の通路もなければからくりもない、犯人は兜霧子、捕まえて吐かせればいい、と言い残して去っていく。
結局手がかりなしのまま引き上げる三人。
教会を出たところで・・・。
小田切が早く気が付いてギリギリでよけたことで助かった金田一だが、地面に突き刺さった十字架の裏にはメッセージが残されていた。
「おもしれえじゃん・・・」
「この挑戦、受けてやろーじゃねーか」
「『七人目のミイラ』さんよ!!」
そしてその様子を遠くから双眼鏡で連城久彦が見ていた。
エデンのリンゴ発見!?
今朝、時田十三が言っていた「あの日の6人」、そして「七体のミイラ」・・・。
この村はグルになって何かを隠している。
そう思った金田一は、風祭に止められて入れなかった有毒ガスが出るという場所。
この先入るべからずの看板の先へと進む金田一と美雪。
「コイツは有毒ガスの代わりに大変なものを見つけてしまったぜ!」
その昔、宣教師たちがこの村に「エデンのリンゴ」を求めてやってきた・・・。
「これこそがその『エデンのリンゴ』なんだ!!」
兜霧子の死体発見!?
鎧の館
時田十三が余計なことを口走り、村の外の者があのことに感づくのではないかと一人愚痴をこぼしている兜礼二。
そしていなくなった娘・霧子のことを思い出しながら落ち込む。
どこへいったのか?
本当に殺人をおかしたのか?
突然物音がして驚く兜礼二だが、見ると、草薙の猫が館の中をうろついていた。
自分の館にいついてほしくないと猫を追い払おうとするが、猫は館に飾ってある鎧の上に飛び乗る。
猫が乗ったことでバランスを崩した鎧が倒れて、兜が外れてしまう。
そして・・・。
兜の中に入った兜霧子の首が発見される。
鎧の背中には、また七人目のミイラからのメッセージが・・・。
スポンサーリンク