
Contents
移動時間
若葉との別れを諦めようとしている小田切を金田一が一喝し、時田若葉の故郷、青森県「六角村」へ向かうことになった三人。
そして、本編では、「ヒサンな山道を行くこと3時間・・・」とあるが、一体なにが3時間なのだろうか?
悪路を走ったのが3時間?
金田一たちがいる不動山市から3時間?
いずれにせよ、各事件で警視庁が動いていることから、金田一たちの住んでいる不動山市は東京都にあると思われ、そこから青森県の山奥にある「六角村」は悪路を含めて3時間というのはさすがに無理があるのではないだろうか。
移動手段
結婚式に招待されているのにも関わらず、三人は小田切の車に同乗して向かっているのも不思議。
時田若葉が故郷に帰ることになり、金田一と美雪に見送られている場面を見ればわかる通り、若葉は電車で帰省していることから、交通手段はあったはずだ。
ましてや結婚式ともなると、遠方の方を招待する場合は、貸切バスを用意するか、交通手段のチケットを送る、もしくは到着後に交通費を負担するのが常識であり、出席する側もそれがあるかないかではどのような手段で行くかは変わってくる。
特に東京から青森の山奥ともなれば、いくら結婚式といえども、交通手段を用意せずに、保護者なしで招待するというのは非常識であり、交通手段と案内人をつけるくらいはしないと、そう簡単には決断できるものではない。
「六角村」が例え僻地にあったとしても、若葉のように電車で向かい、駅まで迎えにくるのが常識的で、時田家のように裕福な家庭ならば、それくらいはしてくれてもいいのかなと思う。
スポンサーリンク
そこで、「小田切が一緒に行きたい」と言ったのに対して、金田一は感情論しか語らず「いや、迎えがくるしそうしないと交通費が・・・」とは言わなかったので、やはり自腹で二人だけで行くつもりだったのだろう。
そうなれば、小田切と同行することを、反対しないほうが、交通費が現金支給ならば丸々懐に入るであろう金田一にとってもメリットがあり、断る理由がない。
金田一は「さらって逃げるくらいしろ」とか言っていますが、実は足として利用したかっただけとか?
そうは思いたくはないが、その方向で考えると、最初の校長をゆすった件といい、実に計算高く、さすがはIQ180といったところ。
読者をも欺くその心理的誘導は圧巻である。
スポンサーリンク
断ったら小田切はどうしていた?
小田切のほうは、電車を使わず、自家用車を当たり前のように出しているが、この車が犯行に必須だったために、そうするしかなかったことになる。
しかし、もし「金田一が電車で行こう」と言って、意見が割れてしまったらどうしていたのだろうか?
その場合のストーリーはこうだ。
小田切
「一緒に行こう、車出すから」
金田一
「いや電車でいきましょう」
美雪
「そのほうが安全だし、そうしましょう」
小田切
「やっぱりなんだか行きたくなくなった・・・若葉に合わせる顔がない」
金田一
「なに言ってんだよ!そーゆーところが・・・!」
小田切
「でも・・・やっぱりいけない・・・」
金田一
「けっ!勝手にしろ!根性なし!」
美雪
「それは言い過ぎよ・・・はじめちゃん」
金田一
「いいんだよ・・・ほっとけよ」
小田切
「・・・・・」
金田一と美雪は電車で青森県へ向かう
到着してからしばらくして、小田切がこっそり登場。
小田切
「やっぱり我慢できなくて来てしまった・・・」
となっていたのではないだろうか。
この場合、いくら忌まわしい過去があるからといっても、部外者である金田一と美雪も同様だが、招待されてもいない小田切が人知れず潜んでいいたのであれば、真っ先に警察に睨まれてしまっただろう。
スポンサーリンク
大変面白い考察ですが、六角村に負けないぐらいの山奥の出身なので通りすがりながらちょっとだけ指摘を。
> 時田若葉が故郷に帰ることになり、金田一と美雪に見送られている場面を見ればわかる通り、若葉は電車で帰省していることから、交通手段はあったはずだ。
若葉のような辺境集落の人間がそこに帰る場合、鉄道を使うのは最寄りの主要駅(青森とか弘前とか)までです。
そこから先はバスのような公共交通機関ではなく、予め連絡しておいた身内に『自家用車で』送迎してもらうケースが多いのです。
これはバス路線の本数や接続が信用出来ない為で、過疎高齢化が進み限界集落の増えた現在ではさらに地方の主要駅でよく見られる光景です。
『異人館村』当時は携帯電話こそ一般的ではありませんでしたが、駅と家にさえ電話があれば充分この連絡は取れます。
若葉は(初期の金田一少年には珍しく?)親族がいて、その中には運転免許を所持していてもおかしくない人物もいます。
時田父に運転させるのは色々と危なっかしいかもしれませんが、それならまさに連城の出番という気がします。
金田一と美雪にも同様に、駅から自家用車による送迎の話があったのかもしれません。
しかし小田切(六星)も行くというので、見ず知らずの人の車を自分たちの為に動かしてもらうより、身内の車に同乗出来るならそちらで充分、という思考にはなり易いかと思います。
金田一はともかく、美雪はその辺り気を使いそうですし。
ちなみに現実問題として六角村のような集落に暮らす場合、自動車免許取得者は少なくとも1家に1人は必須です。
草薙の婆さんも運転してるのかなぁ、あの精神状態で……
うっちーさん
コメント、ご指摘ありがとうございます。
確かにおっしゃるようにその方法しかなさそうですね。
ただ、小田切の車にはじめと美雪が同乗しなかった場合のことを考えるとちょっと話はおかしくなっていたかなとは思いますね。
最新の推理記事に追われてなかなかこのような細かい記事を書く時間がないのですが、今後とも当ブログをよろしくお願いします(´・ω・`)